ウィンドウを複数開いた時にウィンドウのサイズやレイアウトを毎回マウスで調整するのは面倒ですよね。それを解決してくれるのが、FancyZonesというアプリです。正確にはPowerToysというアプリの中にある、FancyZonesという機能です。
FancyZonesを使うとウィンドウをドラッグするだけできれいに分割配置することができます。
具体的には
・縦や横に2分割、3分割、4分割・・・する
・自分の好きなサイズに分割する
といったことが可能です。
この手のアプリはモニターメーカー純正アプリがありますが、機種によってはついていないものもあります。しかし、PowerToysはWindows純正のアプリなのです。そのためどんなモニターでも使用することができます。
特に効果を発揮するのが27インチ以上の大型モニターとウルトラワイドモニターです。
私は34インチのウルトラワイドモニターと55インチの4Kモニターの両方でFancyZonesを使っています。34インチは2分割、55インチは6分割にしており、ウィンドウをたくさん開けるので作業性が格段にアップします。
この記事ではPowerToysのダウンロードから使い方まで解説していきます。
PowerToysのダウンロード
こちらの公式HPからPowerToysをダウンロードします。もちろん無料です。
こちらのexeファイルをダウンロードして起動します。
インストールを押して、あとは指示通りに進めていきます。
下の✅を入れておくとPC起動時に自動的にPowerToysが立ち上がるので便利です。
このまま指示に従ってインストールを進めていきます。
FancyZonesの使い方
PowerToysのアプリはタスクバーのタスクトレイに格納されています。
これをダブルクリックして起動します。
FancyZonesを選択します。
レイアウトエディターを起動をクリックします。
画面を均等分割する
レイアウトエディターを起動すると下記の画面になります。
標準で2分割や3分割は用意されています。
テンプレートを選択すると背景に薄く反映されるので、サイズを確認することができます。
ダブルクリックすると選択した画面分割が適用されます。
初期設定では画面分割した時にウィンドウ周りに余白(←の部分)ができているはずです。
これだと分割したウィンドウが小さくなってしまいます。
これを解消するには横に表示されている鉛筆ボタンをクリックします。
レイアウトの編集画面が出てくるので、“ゾーン周りのスペース”の数値を0に変更して保存すると余白がなくなります。
その横にあるチェックを外しても同様のことができます。
あとは好みのレイアウトをダブルクリックして選択するだけです。
ウィンドウの配置はSHIFTを押しながらウィンドウをドラッグします。
分割したエリアが濃い青になるので、移動したいエリアにウィンドウを持っていき、左クリックを離すと自動でウィンドウが配置されます。
SHIFTを離すのは左クリックを離した後です。
好みのレイアウトで分割する
レイアウトエディターを起動して、新しいレイアウトの作成をクリックします。
レイアウトの名前をつけられます。グリッドを選択して、作成をクリックします。
下のような画面になります。太い青線を分割したい位置に移動させて、左クリックをすると分割できます。
青丸を移動させるとゾーンのサイズを変更できます。
このように分割されます。
画面注釈にもある通り、SHIFTを押しながらだと縦方向にも分割できます。
ゾーン同士を合体させることもできます。
例えば下図でゾーン1と2を合体させる場合、ゾーン1をドラッグしながらゾーン2の位置までマウスを移動させると2つのゾーンが青くなります。
“ゾーンのマージ”をクリックすると2つのゾーンが合体します。
以上のように設定するとカスタムレイアウトが出来上がります。
後は画面を均等分割するのところで書いたとおり、ゾーン間の余白を削除するだけです。
ショートカットキーでカスタムレイアウトを瞬時に呼び出す
瞬時にカスタムレイアウトを変更できるので、かなり便利なショートカットキーです。
Win+ctrl+alt+”割り当てた数字”で呼び出せます。
テンプレートのレイアウトにはショートカットキーを割り当てられないので、テンプレートのレイアウトにショートカットを割り当てたい場合はそのレイアウトをコピーすることで可能になります。例として画面2分割のテンプレートにショートカットキーを割り当てる方法を解説します。
矢印の鉛筆マークをクリックします。
矢印のマークをクリックするとこのテンプレートが複製されて、カスタムレイアウトに同じものが出来上がります。
カスタムレイアウトに複製されたレイアウトの鉛筆マークをクリックします。
ここでレイアウトのショートカットに割り当てる数字を選ぶことができます。ここでは”0″としておきます。
ついでにゾーン周りのスペースも0にしておくと良いです。入力したら保存をクリックします。
設定は以上で終わりです。
この設定であればWin+ctrl+alt+0でこのレイアウトを呼び出すことができます。
わざわざレイアウトエディターから選択しなくてよいので、よく使うレイアウトを保存しておくと瞬時に呼び出すことができます。
これとは別にレイアウトエディターを呼び出すショートカットキーもあります。
このショートカットキーは変更することができます。このカラムを選択して、任意のボタンを押すとそのキーをショートカットキーにできます。私はCtrl+Shift+Enterにしています。
使うレイアウトが決まってしまえば、このショートカットキーはあまり使わないと思います。それよりも直接レイアウトを変更できるショートカットキーのほうが断然便利です。
以上、FancyZonesの簡単な使い方についてでした。
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