Kemperには2種類のノイズゲートがあります。
・インプット
・ストンプ
最初はどちらを使えばいいのかわからないですよね。私もそうでした。とりあえずインプットにあるノイズゲートを使ってみたのですが、イマイチな結果でした。
結果的にストンプのノイズゲート4:1でいい感じにノイズを消すことができました。
この記事では2種類のノイズゲートの違いと使い分けについて書いています。
インプットとストンプのノイズゲートの違い
説明書から簡単にまとめると下記のようになります。
ストンプ :スレッショルドを下回る小さな音を抑え込む。手のひらでミュートしたようなリフの芯とソリッドさを保ちつつ、ぼやけた部分を削ぎ落としてくれる。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
インプット:音の強弱がつけやすい
ストンプ :メタルのリフみたいなタイトで歯切れのよさを出したい
ストンプだと小さな音を切ってしまうので、ダイナミクス(音の強弱)がつけにくいということだと解釈しています。
これは使ってみて好みの方で良いです。私はストンプのノイズゲートを使っています。
インプットの方はかなり強めにかけないとノイズが消えませんでした。強めにかけているのでサステインもかなり切られてしまいます。
インプットのノイズゲート
設定方法はINPUTボタンを押します。画面左下にNoise Gateの設定項目があります。
画面左下の Noise Gateのノブを回して調整します。数字を大きくするほどノイズを小さくできます。
説明書によると“ハムなどのノイズが聞こえなくなる位置を見つけて下さい。ちょうどノイズが消える位置より右には回さないで下さい”とありました。
私の環境ではノイズを消そうとすると6以上の数値が必要でした。サステインも不自然に切れてしまうので、今は使っていません。
kemperフォーラムではレイテンシーの報告も出ていました。
ということでインプットの方は使わずにストンプのノイズゲートを使っています。
ストンプのノイズゲート
ストンプセクションのノイズゲートは2:1と4:1の2つあります。
スレッショルドで設定したレベルを下回る弱い信号を全て減衰させます。2:1なら2db、4:1なら4db減衰させます。
ベビーメタルの神バンドで有名な大村孝佳さんの質問箱では4:1で2.5~3.5の範囲と記載されていました。それ以上必要になる場合は歪ませすぎ等の可能性があります。私は2.5で使っています。
ストンプのA~Dに割り当てることができます。割り当てたいボタンを長押します(ここではBとします)。
するとこのような画面になるので、BROESERノブを回します。
ストンプの選択画面になるので、一番左、その隣のノブを回してNoise Gate 4:1か2:1を選択します。選択したあとはEXITボタンを押します。
ノブを回してノイズがでない大きさまでThresholdを上げます。決まったらEXITを押します。
GATEが適用されているのを確認して、STOREを押すと保存画面になります。
保存方法を選択できます。任意のボタンで保存をします。
Store As:新しい名前で現在のRigを保存して、変更前の元のRigは残します。
Rename:選択中のRigを新しい名前で上書き→元のRigは残りません
以上で設定は終わりです。
さらにKemperの音質アップを目指すならCONISISのバッファーが効果的です。音が太くなり、ツヤ感がアップします。CONISISのバッファーはベビーメタル等で有名な大村孝佳さんも使用しています。
3年使用しており、レビュー記事を書いています。今や外すことのできない機材です。外すと物足りなさを感じてしまいます。
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